第13号 1999.8.25
今回のテーマ (特集)不眠症、坐薬その2

 不眠症〜ぐっすり眠れてますか?〜
人生の3分の1もの時間を占める「眠り」。それだけに「眠れない」という悩みは切実です。 では一体どれくらい眠ればよいのでしょうか?

☆睡眠時間☆
赤ちゃんは1日に17〜18時間も眠っていますが、年齢とともに減少し、成人では7〜8時間になり、 さらに老年期になると6〜6.5時間になります。
また個人差もかなりあり、4時間程度で十分な人もいれば9時間以上必要な人もいます。短くても目立った 心身の不調がなければ眠りは足りていると考えてよいでしょう。

☆不眠症のタイプ☆
1.入眠障害:床についてから眠るまでに時間がかかる。
2.途中覚醒:夜中に何度も目が覚める。その後朝まで眠れないこともある。
3.熟眠障害:睡眠時間の割に眠れた気がせず、日中眠気がある。
4.早朝覚醒:明け方近くに目が覚め、そのまま朝まで眠れない。

よい睡眠をとるためのポイント
・必要以上に眠ろうとあせらない。
・規則正しい生活を送る。
・夕食後のコーヒー・紅茶・緑茶、 寝酒、タバコの吸いすぎを控える。
・適度な運動や入浴などでストレス 解消を心がける。
☆睡眠薬について☆
生活の改善だけでは不十分な場合、睡眠薬を用いて治療します。
効果が現れるのが速いもの、効果が長く続くもの、精神的なストレスを和らげるものなどその時々の症状 や個人個人に合わせて薬が選ばれます。ですから、よく効いたからといって他人に譲ってはいけません。
またアルコールと一緒に飲むと、副作用を引き起こしやすくなるのでやめましょう。
ぐっすり眠って気持ちよい生活を送りましょう。

おくすりQ&A〜坐薬編 その2〜       

Q1.坐薬は挿入後どのくらいで効果がでてくるの?
A.坐薬の種類や使用量、年齢、症状により異なりますが、解熱鎮痛の目的で使用される場合は、挿入後約30分で効果が現れます。 ただし効果が現れないからといって、すぐ追加するのではなく、様子を見て症状の改善がみられない場合は、最低6時間以上 あけてから使用して下さい。
Q2.坐薬が溶けて軟らかくなりましたが、まだ使えますか?
A.薬の成分に変化は生じませんので、冷水や冷蔵庫に入れて固めて使用してもかまいません。ただ、一度溶けてしまうと薬が不均一になるため、切って使う場合はよくありません。 基本的には冷蔵庫に入れて保管しましょう。