第43号 2004.09.25
今回のテーマ (特集)溶連菌感染症・検査・にがり

小児の病気シリーズA
溶連菌感染症

溶連菌感染症とは、A群溶血性連鎖球菌と呼ばれる菌がのどに感染することによっておこる病気(扁桃腺炎)です。年間を通じて発症しますが、11〜5月頃に流行します。潜伏期間は2〜4日で、のどに菌がいる間は空気中に菌が飛び人にうつりますが、はしかや水疱瘡のように感染力は強くありません。

◎症状   
  発熱、のどの痛み、首のリンパ腺の腫れ、全身の発疹、舌がイチゴのようにブツブツになります。咳、鼻水はあまり出ません。病気が治り、発疹が消えてくる時に、手足の指の皮がめくれる事もあります。
◎治療   
  のどの検査で溶連菌がいることがわかれば、抗生剤を服用します。数日で熱は下がり、のどの痛みは消えますが、薬をすぐにやめると再発する事があります。また、いったん治ってから腎炎などの合併症を引き起こすことがあるので、医師の指示通り薬はきちんと服用してください。  発熱、頭痛、のどの痛みの症状には、解熱鎮痛剤「アニルーメ (アセトアミノフェン)」を服用してください。
◎看護で気をつけること
  ・ 看護は普通の風邪と同じです。
  ・ 発熱、のどの痛みがある場合は安静にして、食事がとりにくい時は、刺激の少ないものや、やわらかいものにするなど工夫してください。
  ・ 「学校伝染病」のため、医師の指示通り学校は休ませてください。

適切な治療をすることが大切です。検査で簡単にわかりますので、上記のような症状を伴う風邪の場合は、早めに受診しましょう。 

 

〜総コレステロール値〜
基準値:135〜220mg/dL

 体の中の脂質であるコレステロール。同じく脂質である中性脂肪は、エネルギー源として皮下脂肪や肝臓に蓄えられますが、コレステロールは、細胞膜の成分やホルモンの材料として、体中に広く分布しています。体内にあるコレステロールの80%は肝臓で作り出され、残りの20%程度を食事から摂ればよいのですが、現代の日本人はこれを上回る量を摂取しています。摂りすぎたコレステロールが、体内に多く蓄積されると、動脈硬化を引き起こし、多くの成人病の原因となります。しかしコレステロール値が高くなっても自覚症状が現れないため、気づいた時には病状が進んでいるということもあります。
〜生活の見直しポイント〜
・ 自分の適正な摂取カロリーを知る。
・ 脂肪やコレステロールの多い食材を知る。
・ コレステロールを体外に出す作用のある食物繊維を摂る。
・ 脂肪燃焼に有効な有酸素運動を行なう。


 にがりは海水を濃縮して塩を結晶させて取り出した残りの液体で、豆腐の凝固剤として用いられる塩化マグネシウムを主成分としています。
マグネシウムには、@便通をよくする A脂肪の吸収を抑える B糖の吸収を遅らせる Cカルシウムの吸収を助ける といった働きがあります。 その他にも体に必要なミネラルを豊富にバランス良く含んでいます。 しかし、にがりを大量に摂ると、マグネシウムの過剰摂取により下痢が起こりやすくなるので注意しましょう。また腎臓病など腎機能が低下している場合も腎臓で処理ができずに体内のマグネシウム含有量が高まり、高マグネシウム血症(吐き気、全身倦怠感)が起こることがあります。 にがりに含まれるマグネシウムの量は商品によって異なりますので表示を確認して1回数滴程度を目安に摂りましょう。