第36号 2003.07.25
今回のテーマ (特集)お薬手帳・暑さに負けない!・ニガウリ

 お薬手帳をお持ちですか?
病院や薬局の窓口で「今、何かお薬をお飲みですか?」と聞かれ、自分や家族の飲んでいる薬がわからなくて困った・・・という経験はありませんか?そういう時、今飲んでいる薬がすぐにわかる「お薬手帳」という物があります。

お薬手帳とは?

  • 処方された薬の名前や飲む量、回数などの記録を残すための手帳です。 複数の医療機関で薬をもらう時に、同じ薬が重なっていないか、飲み合わせに問題がないかなどの確認ができます。
  • 薬での副作用やアレルギー体質などを手帳に書いておく事で、それらを未然に防ぐ事ができます。

お薬手帳の上手な活用方法・・・

  1. 病院や医院、薬局に行った時に毎回必ず医師や薬剤師に見せて下さい。 病院ごとや薬局ごとに何冊も持つ必要はありません。同じ手帳に続けて自分の薬の記録を残す事で、健康管理に役立てる事ができます。
    市販の薬(処方せんのいらない薬)を買う時も忘れずに!
  2. 入院や外出先での急な事故・体調不良の際も手帳を持っていると、いつも服用している薬がわかり、安全に薬を処方してもらえます。また退院時に入院中や退院時の薬を記録する事で、退院後の診療に役立てることができます。
  3. 薬について医師や薬剤師に聞きたい事がある時は、書き留めておいて下さい。

 皆様もこの便利なお薬手帳をご利用下さい! !
「お薬手帳」はご希望があれば、いつでも各薬局にてお渡ししています。
まずは気軽にご相談下さい!

 


 夏になると、激しいスポーツの練習中に人が倒れたとか、炎天下の車内で子供が死亡したといったニュースを時々耳にします。これらは、高温によってさまざまな体の不調をきたした「熱中症」の症状によるものです。体温調節がうまくできない乳幼児や高齢者では特に起こりやすくなります。

日射病と熱射病って?

 日射病と熱射病はどちらも熱中症の症状のひとつです。

日射病…太陽の直射が原因となるもの。
熱射病…熱を体から逃しきれなくなった状態で無理に激しい作業や運動を 続 けたために、脱水症や多臓器不全などの重篤な症状を引き起こし たもの。ひどいときには死に至ることも。

 予防には、帽子の着用や十分な水分補給、時々日陰で休むことが大切です。  
  応急処置としては
、すぐに木陰など涼しい所に移し、衣服をゆるめ、休ませます。意識があれば水分を飲ませますが、大量の発汗がある時は水分と一緒に塩分も失われているので、水分だけを補給してもかえって体液を薄めて脱水症を起してしまいます。薄い食塩水やスポーツドリンクで補給を。  意識がおかしくなるような場合は直ちに受診してください。
       まず、予防を心がけて、暑い夏を乗り切りましょう!

 

  ニガウリ   

 沖縄では「ゴーヤー」と呼ばれ、最近ではスーパーでもよく見るニガウリですが、栄養的な特徴としては、ビタミンCを多く含みます。 夏は暑さと紫外線により体内で老化の原因となる活性酸素が増えるため、ビタミンCの抗酸化作用が効果的です。
他に免疫機能を高め、疲労をすばやく回復する効果もあります。また暑さで胃腸が弱った時、ニガウリ独特の苦味が、食欲を増進させます。
  ニガウリを使った有名な料理「ゴーヤーチャンプルー」
ニガウリのビタミンCは加熱しても壊れにくく、さらに動物性食品である豚肉と一緒に組み合わせることで、抗酸化力がアップします。また良質なタンパク質の豆腐は弱った胃腸を助け、豚肉に含まれるビタミンB1で疲労回復効果も増します。陽射しの強い沖縄で生まれた、まさに夏バテ防止料理ですね。