第34号 2003.3.25
今回のテーマ (特集)腰痛・いちご

 腰痛
二本足で歩くようになったときから、人間は腰痛の悩みを抱えています。それは人間の骨格が、重たい上半身を腰(腰椎)で支えるという 不安定な構造になっているからです。このため腰に無理が重なると腰痛を起こしやすくなります。

腰痛はなぜ起こる?
骨と骨との間にはクッションの役割をする椎間板があり、骨と椎間板は靭帯(いわゆる“すじ”)でしっかり結び合わされています。 いろいろな原因でこのクッションが弱くなり、衝撃を吸収できなくなると腰が痛くなります。また、骨や筋肉、すじが弱くなることでも 腰痛が起こります。

痛みの程度と原因
慢性的な痛み 老化現象により骨が変形したり、カルシウム不足により骨がもろくなる。
同じ姿勢をとり続けることにより筋肉が弾力性を失う。
そのほか、ストレスや内蔵の病気(胃・すい臓・肝臓・尿管結石)、婦人科の病気が原因。
激しい痛み ぎっくり腰:中腰で重いものを持ち上げたり、ひねった時、筋肉やすじを痛める。
椎間板ヘルニア:椎間板の中身が飛び出してすじや神経を圧迫して痛みが起こる。ゆるやかに起こり、若い人に多いのが特徴。

腰痛の治療は?
・激しい痛みの場合
急性期は安静が大切。痛み止めの服用や注射療法などが行われます。
椎間板ヘルニアでは、軽症なら飲み薬や理学療法を行います。重症のときは安静を。
・慢性的な痛みの場合
腰痛体操や温熱療法に加えて飲み薬が処方されることもあります。

日常生活の注意点
・いすには背を伸ばして深く座る。
・少し硬めの布団に寝る。
・ハイヒールの靴はさける。
・重いものを持ち上げる時は、身体を近づけ腰をおろして膝を使う。
・車の運転時は、腰に負担をかけないようシートを調節しましょう。
・カルシウム不足にならないように乳製品・小魚などを多くとる。

腰痛体操は、間違った方法ではかえって悪化させることもあるので、医師や理学療法士など専門家の指導のもとに行いましょう。


春の果物〜いちご〜
いちごの栄養成分はなんといってもビタミンC。含有量は果物の中でも最も多く、5〜6粒食べれば、成人が1日に必要な量50mgを摂ることができます。
ただし、加熱すると失われてしまうため、生で食べるのが一番です。
ビタミンCを摂ることにより・・・
・粘膜の抵抗力が高まり、風の予防に。
・肌の新陳代謝を高めたり、メラニン色素の生成を抑えて、美肌効果を示す。
・ストレスを受けるとビタミンCは大量に消費されるため、その補給に。
また、食物繊維を多く含むうえ、水分量も豊富で、便秘の解消、がん予防などにも効果的で、血液を清める果物と言われています。
もともとは春を代表する果物であったいちご。今では品種改良や栽培方法の発達で、一年中出回っていますが、改めて旬である春に、 いちごを味わってみてはいかがでしょう。