第30号 2002.7.25
今回のテーマ (特集)夏バテ・尿・ジェネリック医薬品

 夏バテ
日本の夏は蒸し暑くて汗をかくことが多いため、水分だけでなくミネラルなどが失われやすい状態になります。 また、気温や湿度の急な変化に身体のリズムがついていけないため、だるい・疲れやすいなどの症状も出てきます。


口当たりの良いもの、あっさりしたものばかりではなく栄養のあるものを取るように心掛けましょう。そして、 食欲を刺激するために香りの強い野菜をとりいれてみてはいかがでしょうか?

パセリ:香りの成分が胃に適度な刺激を与え、食欲を増進させます。
しょうが:辛味成分は優れた殺菌力をもち、独特の香りは食欲を増進させます。
しそ:香りが胃液の分泌を促して食欲を増進させ、腸の働きを良くします。
また体内にこもった熱や湿気を取り去る働きのあるキュウリ・スイカ・トマト・ニガウリ・トウガンなど、旬の野菜を食べて 夏バテをふきとばしましょう!
     


ジェネリック医薬品って何?
みなさんは「ジェネリック医薬品」って聞いたことありますか?
日本で新しく発売された薬(新薬)は先発品と呼ばれ、新薬の特許が切れた後に厚生労働省の承認を得て発売される薬 は後発品と呼ばれています。この後者がジェネリック医薬品に当たります。
これらは、有効成分はもちろん、飲み方や量、使い方、効き目も同じです。ではいったい何に違いがあるかというと、 薬の価格(薬価)に大きな差があります。新薬の開発には莫大な費用と時間がかかります。この過程が省かれる ジェネリック医薬品は経費が大幅に抑えられるため、薬価が先発品の2〜8割と国で定められています。以前は、品質の確保 ・医薬品情報の提供・安定供給などの問題が指摘されることもありましたが、現在はいろいろな基準が定められているため、 その心配はありません。
ジェネリック医薬品の使用は、これからの医療における患者さんの自己負担金の軽減や国民医療費を抑える上で期待がもたれます。


〜尿のお話〜

<色>
飲料水やビールをたくさん飲むと尿の量が増え、色もうすくなるのは、みなさんご経験があるのではないでしょうか。 逆に、激しい運動をした後や高熱時に汗をかいた後などは、尿の色が濃くなることがあります。
お薬の中にも尿の色を変えるものがあります。例えば、ダイオウやセンナを含む便秘薬を飲むとオレンジ色に、 ビタミン剤では黄色っぽく、アスベリンという咳き止めでは赤みがかった色になります。また膀胱炎などで尿路に炎症がある 場合には、にごりや赤みが見られます。
<回数>
成人の平均的な排尿回数は日中で5〜6回、夜間では0〜1回です。回数は水分の摂取量や季候、精神状態でも変化します。 寒い日や緊張した時は、自然に回数が多くなります。また、加齢によっても多くなります。尿を観察すると、その色や量・ 回数などから体の状態を知ることができます。
睡眠不足になるほど回数が増えたり、排尿時に痛む、気持ちが悪いなどの症状があるときは何らかの病気が潜んでいる場合が ありますので、早めに受診しましょう。