第16号 2000.3.25
今回のテーマ (特集)たばこ、血球

 たばこのはなし
食後の一服、仕事が一段落した時の一服、よく目にする光景です。
初めてたばこを吸った時、ほとんどの人は苦かった、咳がでた、のどが痛かった、頭がクラクラしたと感じたのではないでしょうか。
なぜ人はたばこを吸うの?
たばこに含まれるニコチンには、高ぶったり疲れた神経を落ち着かせたり、反対に沈んだ神経を高ぶらせて、 ひと頑張りさせる効果があるとされています。これらの作用が多くの人に利用されてきた理由のひとつと考えられます。

体への影響は?

たばこの煙の成分には健康に影響を与えるものとして、一酸化炭素、タール、ニコチンがあります。

たばこはなぜやめられないの?
たばこは健康に悪いと言われてますが、なかなかやめられない喫煙者が多いのはなぜでしょうか。 それは喫煙の心理的依存と身体的依存があるからです。
◆心理的依存:たばこを吸わないと落ち着かないという習慣性
◆身体的依存:依存性薬物であるニコチンによるもの
これらの依存から確実に脱却し、禁煙を成功させるためには、本人の強い意志と離脱症状(たばこが吸いたい、イライラするなど) を上手に乗り越えることです。吸いたくなったら、水を飲む、深呼吸をする、軽い運動をするなどリラックスすること を心がけましょう。
又、医師の指導のもと行うニコチン置換法(貼付剤:ニコチネルTTS, ガム:ニコレット)という方法もあるので相談してみるのも良いかもしれません。

ちょっと一服 〜たばことお酒の気になる関係〜
お酒を飲むとたばこを吸いたくなる人、多いのではないでしょうか?これはお酒を飲むと眠くなるように、 アルコールは主に脳に対し抑制的に働きます。それに対してたばこに含まれるニコチンは興奮的に 働きます。これらにより心理的あるいは身体的のどちらかはっきりしていませんが、 アルコールが入るとたばこに手が伸びるのかもしれませんね。

たばこを吸う人は周りの人のことはもちろん、自分の健康への気配りも忘れずに吸いすぎには注意しましょう!


〜血液の中の細胞 血球〜

血球には赤血球、白血球、血小板があります。

赤血球 酸素の運搬を行います。自由自在に形を変えられるので、小さな毛細血管をもすりぬけて、体のすみずみまで酸素を供給します。
白血球 多くの種類があり、それぞれが協力して体内に入ってくる細菌などから体を守る免疫の働きを担っています。
血小板 最も小さな血球で、血液を凝固させる物質を含んでいるため、止血の役目を果たしています。