第10号 1999.2.25
今回のテーマ (特集)高血圧その1、桜

 高血圧〜その1 自分の血圧を知ろう〜
さまざまな要因により、血圧の高い状態が続くことを高血圧といいます。自覚症状がないため、たいへん注意しなければ ならない病気のひとつです。

血圧の状態をチェックしよう!
血圧は上(収縮期血圧)と下(拡張期血圧)の二つの値で表されます。
基準値 上140未満 下90未満
境界型高血圧 上140以上160未満
下90以上95未満
高血圧 上160以上 下95以上
(WHOによる血圧の分類より;単位mmHg)

収縮期血圧
140未満 140以上
160未満
160以上




90未満 正常
90以上
95未満
境界型高血圧
95以上 高血圧

基準値と高血圧の間を境界型高血圧と言い、明らかに高血圧と言えないまでも合併症が起こる可能性が高いため 、注意が必要な血圧の状態を示しています。

なぜ血圧は高くなる?
他の疾患により二次的に血圧が高くなることもありますが、高血圧の多くは、はっきり原因の分からない本態性高血圧と 呼ばれています。要因にはさまざまなものがあり、それらがからみ合って高くなると考えられています。
        要因
高血圧 心疾患

脳血管障害

腎障害
高血圧はなぜ怖い?
高血圧が続くと、血管などに負担がかかり動脈硬化を引き起こします。そのため、心疾患、脳血管障害、腎障害などの合併症の 原因となります。これらの病気を予防するためにも定期的な血圧の測定がとても重要となります。
血圧測定のポイント
1.なるべく同じ時間に。
2.落ち着いた状態で測定する。  (急いで病院にきた後、すぐに測っていませんか?)
3.測定する腕を決めておく。
4.腕は心臓と同じ高さで。
5.食事、アルコール、タバコの後は避ける。

(予告)次号は、高血圧の治療法などについてお届けします。お楽しみに!


桜の木に注目!
さくらんぼ薬局近くの蓬川は、尼崎きっての桜の名所。
春には、私たちの目を楽しませてくれる桜ですが、花だけでなく他の部分にも注目してみると・・・。
1.桜の葉を塩漬けにしたものは、クマリンという成分から生じた独特の芳香を持ち、桜餅として親しまれています。
2.桜の樹皮からとれたエキスには、咳止め、痰切りの作用があります。それを医薬品にしたものが、黒っぽい色の『ブロチン液』 という水薬です。