第6号 1998.6.25
今回のテーマ (特集)食中毒、缶ジュース

 食中毒から身を守ろう!
気温や湿度の高い梅雨どきから9月にかけては、細菌が増殖しやすい季節です。
食中毒の原因が様々ですが、圧倒的に多いのは細菌によるものです。日本の食中毒は、主にサルモネラや腸炎ビブリオによって 起こります。一昨年は病原性大腸菌O-157が全国的に広がり死者も出ました。

細菌名 感染源 主な症状
サルモネラ属菌 鶏卵、肉類、乳製品、ペット類 腹痛、発熱、頻度の下痢(血便)、吐き気、嘔吐
腸炎ビブリオ 海鮮魚介類 腹痛、発熱、下痢、水溶性血便
病原性大腸菌O-157 感染源は不明 激しい腹痛、嘔吐、下痢、粘血便

一般的に、食中毒を起こすと、吐き気・嘔吐・下痢・腹痛などの症状が出ます。しかし、細菌によっては胃腸症状だけでなく、神経 症状がでたり、時には生命すら奪いかねないものもあります。
症状が軽い場合でも、食中毒が疑われるときは、すぐに病院へ行きましょう。

食中毒を予防するには・・・
家庭は、飲食店に次いで食中毒の発生件数の多い場所です。
食中毒予防の三原則、細菌を「つけない」「増やさない」「殺す」に基づき、次のようなことに気をつけてください。
食中毒を防ぐ基本原則
・石けんで手を良く洗う。
・まな板やふきんはよく洗い、熱湯や漂白剤で殺菌し、よく乾燥させておく。
・食べる前にはよく加熱し、調理後すばやく食べる。
・食材は常に新鮮なものを選び、低温(4℃以下)で保存する。
・手指に傷のあるときは、食物が直接傷にふれないようにする。
・冷蔵庫を過信しないこと。温度管理とともに定期的な掃除も大切。
正しい知識を身につけ、食べ物の扱いや保存には十分注意しましょう。

缶ジュース 〜意外に多い糖分〜
冷たい飲み物につい手が出てしまう季節になりましたが、その中には一体どれくらいの糖分が含まれているので しょう。代表的な缶ジュースで比べてみました。


糖分は、スポーツ後のエネルギー補給に役立つほか、のどの渇きをいやし、ストレス解消などの効果が あると言われています。しかしその反面、摂りすぎると、糖尿病や、肥満を介して様々な成人病を引き起こす原因となります。 (成人病予防のために一日40〜50グラム以下に抑えるのが望ましいとされています。)栄養バランスのとれた食生活を心がけ ましょう。